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【インタビュー】

インストラクターを育成するピラティス界のリーダー

カレン・クリッピンガーさん

【ピラティスについて、またそのメリットについて】

 

私がピラティスに惹かれたのは、

筋力、柔軟性、神経筋協調性の発達を組み合わせる事ができるという点からで、

それによって幅広い人に効果をもたらすことができます。

例えば、傷害をお持ちの方であれば、その機能を完全に回復する能力を高め、

パフォーマンスは、ことによると以前よりも高めることができるかもしれません。

疾患をお持ちの方であれば、たとえば以前、脊髄膜炎をお持ちの方を

担当したことがあるのですが、その方は歩けるようになり、

動作を協調的に行う事ができるようになりました。

これはピラティスの助けなしでは得られなかったでしょう。

近年では、高齢の方にピラティスを用いることが増えています。

年をとるにつれて、骨粗鬆症の傾向性が高まり、胸椎は後弯

腰背部も屈曲の度合いが増します。

ピラティスは脊柱起立筋群を鍛えるだけでなく、

クライアント様が自身の姿勢に対してより気づきをもつことを助け、

骨粗鬆症やそれに関連した骨折のリスクを減少させる素晴らしい方法を提供します。

 

さらに、年をとるにつれて脊柱起立筋群は弱くなっていくとされていますが、

ピラティスはとても効果的に脊柱起立筋群を強化する方法を多くの人に提供します。

この脊柱起立筋群の筋力強化は脊柱の骨密度を高め、

骨折のリスクを減らすことも可能とするのです。

 

経年変化についてさらなる利点は、

バランス感覚や神経筋協調性へ働きかける事ができる、という点です。

高齢層にみられる深刻な問題の要因として転倒、またそれによる合併症が挙げられます。

ピラティスエクササイズの多くは、抗重力筋など

転倒を予防する筋力の強化をするだけでなく、バランス感覚を向上し、

重度の傷害となるリスクを軽減することができます。

カレン・クリッピンガーさん

 

・ワシントン大学にて”Exercise Science”運動科学の

 修士号を取得。

・様々なスポーツ医学クリニックにて勤務。

・1993頃にピラティスに興味をもつようになり、

 1994年からトレーニングを開始。

・スポーツ医学クリニックや大学の医療センターで

 勤務後、学究的環境に身をおくようになり、現在は

 カリフォルニア州立大学ロングビーチ校・教授。

 

カレンさんは、生体力学およびテクニックの重要な

原理をよく考察され、それぞれのクライアント様の

パフォーマンスを高めたり、怪我の予防をしたり、

または傷害からの回復をしたりする能力を向上させる

ことを意識されています。

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